カルマは勘違い・・・

カルマ・・・実はそんなもんありません。

「死」の直前の瞬間に入り込む観念

施術や鑑定をしていると、本当にいろんな境遇の方がいらっしゃいます。

人間の数だけのストーリーがあると言いますか・・・本当にいろんなストーリーがあるんです。

中には本当に厳しい境遇に生まれた人もいる・・・

目の前に見えている現実だけを見ていると、どうしてそのような環境に生まれなければいけなかったのか・・・ご本人も周りにいる人もなかなか納得できる答えは出てこないと思うんです。

ただ・・・今世においてこの世に生まれてきた時点が始まりではないということを考慮に入れると・・・

その理由はやはり見えてくるんですね。

以前にも申し上げましたが、前世、今世、来世の流れは繋がっています。

「死」というイベントによって区切られているように見えるものの、その流れは変わりません。

なので、どうしてそのような境遇に生まれてきたのか・・・

掘り下げていくと、前世に答えがあることがほとんどなんです。

では・・・前世で何か悪いことをしたのか・・・

もちろん、そのようなケースも多いことは多いのですが・・・

必ずしも「前世において悪いことをした」から、今世においてひどい環境に置かれるわけではないんです。

じゃあ、どういうことなのか。

前世において、本当に悪いことをしたのかどうかは問題ではなく、「前世において悪いことをした」と思っているからなのです。

「え・・・どういうこと？」って思いますよね？

それは実は、この世界の仕組みと関係があるんです。

この世界に生きている時のあなたは、「自分は一人の人間である」という観念が強烈に植え付けられています。

実際、目の前に自分の手や体が見えるし、自分の体の範囲を超えて見ることも聞くことも触ることもできない・・・

でも・・・あなたがなんらかの原因で意識不明となり・・・死の一歩手前まで向かう時・・・

あなたに植え付けられた「私は一人の人間である」という観念が無効になるんです。

「自分は一人の人間である」という観念がなくなると・・・

どうなるのでしょう・・・？

周りとの壁がなくなるんです。

あなたは「自分は一人の人間だ」と思っていた・・・自分の体の外は別世界だと思っていた。

でも、その壁がなくなり、周りの情報がどんどんあなたの中に入ってくる・・・

ただ、あなたの「私は一人の人間である」という観念ははずれているけれど・・・

あなたの理性は残っているんです。冷静に考えることができる理性は残っている・・・

「自分は一人の人間だ」という枠がはずれたあなたは・・・時空の移動が自由になります。

空間を超えて、時間を超えて・・・これまでの人生で何があったのかを見ることになるんです。

大切なのは、「この瞬間をどのように解釈するか」なんです。

この瞬間はあくまで「あなたがどのような人生を送ったのか」を見せているだけです。

それを「あなたという一人の人間」の視点からだけでなく、場所を変えて、人の目線も変えて、時間も変えて・・・

いろんな視点から見ることができるんですね。

ここでキーとなる観念・・・それは「罪悪感」なんです。

「自分は悪いことをした・・・罰せられて当然・・・幸せに値しない・・・」

この罪悪感は・・・死ぬ直前のこの瞬間に出てくるものでも、身につくものでもないですよ。

あなたが生きているときに抱いていた罪悪感が、ここでそのまま適用されるのです。

先ほどもお話ししましたように、理性はそのまま残っています。

ただ、見える範囲が膨大に広がっただけ・・・

その見えるものを、あなたがこの世界に生きていた時の「罪悪感」をもとに判断してしまうんです。

自分がやったことが、この人にこんな思いを味わせたんだ・・・

自分がやったことが、これだけの人をこんな気持ちにさせたんだ・・・

ここで・・・ある事実がさらに拍車をかけます。

紀元前１９００年ごろ・・・キリスト教もイスラム教もまだ存在していないころ・・・

現在メジャーな宗教の中ではかなり古い部類の仏教ですら、成立したのは紀元前６００年ごろです。

その仏教が成立するさらに１３００年近く前に、トルコのある半島に文明がありました。

かなり発展した文明だったのですが、信仰心が強い人々の社会が物質偏重になり始めたころ・・・

今と同じく、パートナーである男性の横暴に苦しむたくさんの女性がいたのです。

「こんなに不公平なことはない・・・」「私はどうしたら報われるのか・・・」

そのような女性たちの声に、ある宗教家がこのように答えました。

「今、この世界でどれだけ苦しんでも、死んであの世にいけばリセットされる・・・」

「他の人の気持ちも知らずにわがままを通した者は、その代償を支払うことになる・・・そのときこそが審判の日・・・」

「今は苦しくても、あなたはいずれ報われる・・・あなたのその苦しみは来世に生きる・・・」

苦しめたものは苦しめられ・・・苦しめられたものはいずれ報われる・・・

因果応報です。

問題はこの「因果応報」の法則が、当然のように存在するように思えてしまうことなんです。

いやいや、当然のように存在なんてしません。

何度も申し上げますが、この世界は素粒子からできています。

例外なく何から何まで・・・

そして、その素粒子はあなたの意識と連動している・・・ということは・・・

あなたは自分が望む世界を創り出すことが可能なんです。

なぜそんなことができるのか・・・

あなたが自分が望むものに意識を向けて、その望むものを創り出す・・・

その「望むものに意識を向ける」ということが「愛」なんです。

ただ、好きなものに意識を向けて、その対象を愛する・・・

ただひたすら耐えることが愛でもない・・・

地獄のような思いをして、その中でわずかな優しさに気づくことが本当の愛でもない・・・

本来思い通りになるようにできている仕組みの世界の中で、どーしてそんなことが必要なんですか！笑

み〜んな勘違いなんですよ！何もかもが「勘違い」

自分が報われない・・・と思うならば、報われる方向を向くだけなんです！

苦しんだから、次には幸福が訪れる・・・？

そんなもん、引き寄せの法則の仕組みを考えても、スタートが「苦しみ」ならば、次に来るのも「苦しみ」です！

これだけ苦しんだんだから、神様は次は私を幸せにしてくれる・・・ではないんです。

それだけ苦しんだんだったら、それで十分でしょ？

じゃあ、次は幸せになる方向を向きましょうってことなんですよ。

それができない人のために、今から４０００年近く前にある宗教家さんが救済策となるようなアイデアを考え出しただけなんです。

ところがこれが間違いだった・・・

苦しむ人って、大体真面目な人が多いんですよね。

で・・・苦しむだけ苦しんだはずなのに・・・

この死を目前にした「回想タイム」で自分の人生を見て、さらに自分を責める・・・

十分に自分自身が苦しんだはずなのに、さらに自分が他人にやったことを見て、自分が苦しむ・・・

こんなことをしてしまったんだ・・・こんなことをしたのに、私が幸せになろうなんておかしい・・・

これは罰せられる・・・また埋め合わせをしないといけない・・・

いろんな宗教がありますが、あなたが生きているあなたの世界で、あなた以外にあなたを裁こうとする存在などありません。

だって、あなたの世界はみんなあなたの意識の影響を受けているのです。

なぜ、裁かれるのか・・・あなたが裁かれて当然と思っているからです。

あなたがこの世界を去るとき・・・そのあなたを裁く人なんていません。

本当は向こうへ行くと恍惚とした幸せな気持ちに包まれます・・・

この上なく気持ちの良い世界です。

でも・・・そう、あなたが生きている時の罪悪感を元に、あなたを裁いてしまうんです。

これがカルマの仕組みなんです。

やったらやり返される・・・？

仕組み的に「愛」でしかないこの世界で、そんな因果律、あり得ません。

何もかも勘違いなんですよ！

「じゃあ、苦しんだ人はどうなるんだ？」って？

苦しんだ人は、どんな形であれ、その苦しみを引き受けてしまっているんです。

当然のものと思っている。自分から引き受けているんです。

そして、その大抵の原因が「罪悪感」なんです。

でも、この世界の仕組みが「愛」である以上、いつでも方向転換は可能なはずなんです。

他人を見るわけでもない。他人の判断基準で考えるわけでもない。

自分が自分の幸せを見ることによって、可能なはずなんです。

今・・・世界は大きな転換期に来ています。

僕は「カルマの幻想」から、みんなが覚めて欲しいと思っています。

この世界は「愛」なんです。構造的に「愛」であることは否定できないんです。

「愛」がなければこの世界はないんです。

なのに、こんな世界の中でどうして「やったらやり返される」カルマが、平然とまかり通っているんですか。

やったらやり返される・・・それをその人たちは選んでいるだけなんです。

そして、それを実現している世界も「愛」なんです。

それをその人たちは希望しているから、それを叶えてくれている・・・

でも、もういいかげんそんな猿芝居はいいでしょ笑

僕が目指しているのは、「幸せなお母さんが増える」こと・・・

お母さんが幸せになり・・・その子供も幸せになり・・・

親子関係で「勘違いカルマ」なんて持ち込むから、それが恋愛にも反映されて無茶苦茶になる・・・

そんなアホな連鎖はやめましょう。

僕は好きな人と二人で・・・二人三脚で、少しでもこの世界に愛を深めていく力となるために、みんなで愛をシェアをする手助けになりたいと思います。

彼女も頑張ってくれているし、本とか読んで一生懸命勉強してくれている・・・と思います笑