前世占いでわかること 〜第4章〜 果たして前世の影響はどれくらいあるのか?

前世占いでわかること 〜第4章〜 果たして前世の影響はどれくらいあるのか?

なぜ覚えていない「前世」がここまで影響を及ぼすのか?

 

「死」でも、全てが消えるわけではない

前回までの記事で、「死んでも本当の意味であなたが無くなるわけではない」とお話ししました。

「死」とは、単にあなたの意識の中の「環境設定」をリセットするだけだと。

(この記事を始めてご覧になる方は、ここから読まれてもちんぷんかんぷんだと思いますので、以下の記事から順を追って読まれることをお勧めします)

前世占いでわかること 〜第1章〜 前世診断の前に知っておくべきこの多層世界の構造

量子物理学の研究でも明らかになりつつありますが、私たちはこの世界の創造者です。

この世界があるから私たちがいるのではなく、私たちがいるからこの世界があるのです。

ということは・・・「死」によって、私たちの存在が本当になくなるのであれば・・・

この世界も連動して消えてしまうはずなんです。

でも、そうはなりません。

私たちの存在が終わるなんてあり得ないのです。

全宇宙を通して、私たちの存在がなくなるなどあり得ないのです。

でも、この地球上では・・・

なんらかの外部からの影響によって、「生まれたら死ぬ」という観念がウイルスのように、私たちの意識に埋め込まれてしまった・・・

これが「前世」の始まりです。

そもそも「死」なんてものがなければ、前世なんてなかったのです。

死は単に「環境設定がリセットされる」だけの通過点です。

「死」によって、「あなたがどこそこの誰々である」という設定がゼロになるだけ・・・

かと言って、「あなた」という意識が変わってはいません。

環境設定がゼロになり、あなたの記憶データも表面上は、ほぼゼロになっていますが・・・

あなたの魂、性格は消えてはいないのです。

前世においてあなたが身につけた観念も、消えるわけではない・・・

環境設定はゼロになっても、あなたが自分の内面に持っているものがゼロになるわけではないので・・・

「死」によってリセットされ、新しい環境に生まれてきたとしても・・・

あなたは自分が持っている観念を周りの世界に投影する・・・

そうすると、「死」によって一旦リセットされたはずの環境にも、前世と同じような人間関係を形成することになる。

ということは・・・

前世であっても今世であっても、結局人間関係に関しては同じような状態になってしまうのです。

 

「死」は単なる乗り換えに過ぎない

以前の記事でも申し上げましたが、この世界は「素粒子」という非常に小さな粒を寄せ集めて作られてスクリーンです。

奥行きがあるように見えても、目の前には広大な世界があるように見えても、「ある」ように見せられているだけ・・・

本当は「奥行き」があるわけではないので、何百、何千、何万、何億、何兆の世界があっても構わないのです。

広大な世界が何兆個もあるわけではなく、薄っぺらなスクリーンが何兆枚もあるだけ・・・

あなたは自分の内面を外の世界に投影して、いろんな世界を作り出す・・・

そして、あなたの内面にしたがって現実は展開し、あなたはそれを歩んでいく・・・

あなたの日常生活でもその繰り返しです。

そして・・・実は「死」も同じなのです。

外部から「死」というウイルスを植え付けられたとは言え、それでも「周りの環境設定をゼロにする」と最終的に決めているのは私たちの意識です。

私たちの意識が気づかぬうちに、「死」に同意しているのです。

現実の世界では、あなたは日常生活の中で、いろんなことを考え、決める。

それに従ってあなたの人生は線路上のポイントを切り替えるかのように変わっていく・・・

日常生活においても、あなたが考え方を変えると、あなたの人生のポイントは切り替わる・・・

「死」も同じで、ウイルスの影響とは言え、あなたの内面が「環境設定はゼロにする」と決定する・・・

すると、あなたはまた違う線路へと切り替わる・・・

あなたの意識は変わらない・・・それだけなのです。

確かに「死」によって、この世界でのあなたの環境設定は切り替わる・・・

でも、それはいわゆる「電車の乗り換え」に過ぎないレベルであり、この程度のことはあなたの日常生活でも頻繁に行なっている・・・

ということなんですね。

私たちの世界では、「死」は仰々しく設定されていますが・・・

あなたが線路のポイントを切り替えながら進んでいるだけなのです。

 

今世での決定権は自分にあり、前世には影響されないのか・・・?

かと言って、「基本的に今世では、今世の自分の意思に優先権があり、前世にこだわりすぎるのは良くない」という意見もあります。

それは確かにそうなんです。

前世であっても、今世であっても・・・その時、その時の「あなた」に決定権があります。

あなたが「前世の影響など受けず、自分の思い通りにやる!」と決めたら、あなたにはそれができます。

いや、できるはずなんです。

問題は、あなたがいくつもの前世を通り抜けて作り上げた、あなたの「性格」なんです。

今世でもいろんなことが起こります。

中にはショッキングな出来事が起きて、トラウマになることもある・・・

そうすると、何かを避けるようになるかもしれません。

何か特定の状況になると、あなたは弱気になるかも知れない・・・

そして、そのようなことが前世でも起こっている可能性が高いのです。

前世において身につけたこのような性癖は、今世になってもそのまま残り、あなたの性格となる・・・

しかし、このような性癖の大部分をあなたは意識していません・・・

自分の性格の一部なのだから、当然です。

たとえ意識したとしても、今度はそれが「どうしても変えられないもの」だと感じる・・・

だって、性格なんだもの・・・

確かに、今世のあなたに決定権はある・・・

でも、もし今世のあなたが意識的な努力でなんとかできるのであれば・・・

すでにもう克服できているはずです。

おそらく、今世においてちょっとした勘違いで身についた癖ならば、修正は簡単でしょう。

でも、今まで何度も同じようなパターンを繰り返してきたのであれば・・・

しかも、後になって「また同じことの繰り返しだ・・・」と気付くのであれば・・・

それは前世を通じて身につけてきたあなたの性格の一部であり、あなたの今世での意識的な努力で覆すのは難しいということです。

人間の行動のほとんどが、無意識の自分の行動パターンに縛られています。

確かに、今世のあなたに決定権はあるのですが、あなたが無意識その決定を覆すような行動をしていれば・・・

あなたが自らその決定を覆していることになります。

無意識の行動パターンを変えようと思えば、どうしても前世が絡んでくる・・・

確かに、今世での決定権は今世のあなたにあるのですが、その決定に無意識のうちに前世が影響を及ぼす・・・

僕が今まで施術してきた経験では、あなたが抱えている問題が根深ければ根深いほど・・・

その原因が前世にある可能性が高い・・・

前世と言っても、本当は陸続き・・・

今世は前世のあなたの延長線に過ぎません。

ならば今世の問題の原因が前世にあっても、なんら不思議はないわけです。