引き寄せの法則〜本当に手放しでいいの?〜
手放せば叶う・・・?
もうお決まりの「手放し」論争
引き寄せの法則の根本は「欲しいものがもう手に入ったかのように感じて、感謝して、そこからはお任せ」ですよね。
これは我々が生きている世界の極めて基本的な物理的法則であり、間違ってはいません。
ただ・・・そうであるならば、みんなが自分たちの望む環境を手に入れているはずなのに・・・そうはなっていない・・・
「この法則を実践している人の数が限られているから・・・」という意見もありそうですが、・・・
ならば、少なくとも実践している人は思い通りのものを引き寄せて人生を謳歌しているべきでしょうし、そんな人たちにつられて他の人も引き寄せの法則をどんどん実践して幸せになっているべきなんです。
ただ・・・そうはなっていない。
もちろん、引き寄せの法則が間違っているわけではありません。
我々が意識を向けたものを引き寄せる傾向がある・・・これはこの世界の、いやどのような次元であれ絶対的な法則であり、引き寄せの法則は平等に作用しています。
ということは・・・
その「引き寄せの法則」を使う人が、使いこなせていないわけです。
それだけなんですよね。
そして、ここで問題になるのが・・・
「手放し」です。
みんな手放せないから叶わない・・・
手放せないということは「私はまだ手に入っていないから欲しいんです」という状態を維持していることだと・・・
いかにも説得力がある主張なのですが、僕はこれには昔からちょっと疑問を抱いていました。
叶わないのは、要は「お任せにする」神様なり、潜在意識なりを信頼していないからだと。
スッと叶う人は楽に信頼できている人で、叶わない人は自分でなんとかしようともがいているあまり、手放せないんだと。
確かにスポーツなどでは、それまで必死にトレーニングしてきて、努力して、最後の最後で無我の境地になる・・・
そこでうまくいく・・・というのはこの「手放し」の良い例のように思えます。
ただ・・・これは単に理性を働かせないことによって、「自分はうまくやれる」という観念とは反対の観念を働かせないからかもしれません。
要は「成功も失敗も意識しない」から、「失敗を意識しない」んですよね。
僕はこのヒーリングの仕事をしているうちに、「手放せば叶う」というのはかなり乱暴な意見だと思うようになってきました。
もちろん、手放せなくて、自分が望むこととは反対のことを考え思い悩むのは良くないことだと思います。
ただ、うまくいくのは「手放せているから」であり、うまくいかないのは「手放せないから」と単に片付けていいのかと思っていました。
そして、数々のご相談者様をタロットで拝見していく中で、確信に達する出来事があったんです。
思わなくなれば、単に遠ざかる・・・
あるご相談者様には結ばれたいと思い人がいましたが、いろんな事情がありなかなか関係性が進みませんでした。
でも、ヒーリングを繰り返していくことによって、少しずつ状況が改善し、最初は彼の気まぐれだった返信がコンスタントに、しかもすぐに返ってくるようになり、会える回数も多くなっていきました。
ただ・・・ここで彼女にはもう一人の男性が現れたんですよね。
彼女はできれば今まで思ってきた人と一緒になりたいと思っている・・・ただ、もう一人の男性と接触する回数が増えていくうちに、ある変化が起こったのです。
これはおそらく、世間一般の引き寄せの法則的には・・・
「そのもう一人の人と仲良くすることによって、自分の気分が良くなれば、さらに気分が良くなる事が引き寄せられて、最終的には本命も引き寄せられる・・・」
となるところなんですよね。
まあ、理論的にはそうなんですが・・・
でも、実はそうはなりませんでした。
単に元々の本命の彼を意識しなくなったので、本来彼とゴールインするであろうと思われていた時期が明らかに半年以上遠ざかったのです。
理由は単純で、ご相談者様が元々の本命の彼を意識する時間を減らしたので、その分元々の本命の彼が遠ざかったんです。
そして、彼のことに執着しなくなったからと言って、彼を遠ざけていた観念が全て取り除かれたわけではありません。
色々とトライしてもうまくいかなかったのは、うまくいくことを妨害する観念が存在していた可能性が高いのです。
これがなくなれば距離が縮まったのかもしれませんが、原因を解決せずに手放してもただ状況は動かない・・・ということなのです。
これは残念ながら、僕の鑑定の中で起こった事実です。
そして、ご相談者様が明らかに「手放して」他のことに没頭している時間が多かったにもかかわらず、本命のお相手さんとの関係性が接近したケースが世間一般に言われているほどは多くないことも分かったのです。
別に手放した、そのことを考えなくなったからと言って叶うわけではないんです。
引き寄せの法則は基本中の基本であり、物事はそれほど単純ではない
間違えて欲しくないことは、引き寄せの法則は絶対的な法則であり、確かに存在しています。
でも、その引き寄せの法則を働かせる我々の意識は、一人一人千差万別であり、それほど単純ではないということなんです。
恋愛に悩んでいる人は、自分の恋に夢中になっている間、無意識にその恋愛をうまくいかせない観念も作動させているケースが多いです。
例えば単純な例ですが「彼と一緒になりたい」と思っているのに、無意識に「男の人は信用できないから嫌」という観念を作動させている・・・
その無意識の観念の方が強い場合は、当然のことながらその恋は成就しません。
そこで一旦、その恋のことを考えるのはやめる・・・
そうすると、無意識に作動していた「男の人は信用できないから嫌」という観念も止まってしまう・・・
そして、いつの間にか楽しく過ごしているうちに、彼との距離が近くなった・・・
これはあり得ます。
ただ・・・
恋愛を意識しなくなったにもかかわらず、「職場の男性が嫌・・・お父さんが嫌・・・」と「男の人は信用できないから嫌」という観念を普段の生活でも作動させているならば・・・
もちろん、その恋を一旦手放しても、無意識の妨害している観念が作動している限りはその恋が成就する可能性は低いと言わざるを得ません。
要は何か一つの行為を辞めたからと言って、それに関わる全ての観念が止まってしまうほど、人間の持っている観念は単純ではないということなんです。
元々は一つであった私たちも、それぞれが前世、今世、来世と生きてきて、いろんなことを経験し、いろんな観念を身につけている・・・
それを一つの基本法則だけで全て解決してしまうのは乱暴すぎるんですね。
何があっても自分の気持ちは変えないこと・・・
じゃあ、どうするべきなのか・・・
何があっても自分の気持ちだけは変えないんです。
いろんな事があっても、あなたがあなたの世界の中では一番力が強い「創造主」であることは変わりがない・・・
その手綱だけは絶対に離さないんです。
周りの人が何を言ってきても、自分の胸の中にあることだけは譲らない・・・
あなたがあきらめない限り、必ず解決策は訪れます。
なぜなら、その解決策ですら、あなたがあなたの世界の中で呼び寄せてきたものだからです。
僕はどちらかと言えば不器用な方なので、何かを思えば、ずっと思い続けるタイプの人間です。
自分の好きなものを他人なんかにごちゃごちゃと介入されてあきらめたくはない。
それではダメなんだ、もっと臨機応変に、他の目線も持ちなよ・・・
色々と言われたこともありました。
とにかく馬車馬・・・何かを思うとそれ以外には考えられない・・・
引き寄せの法則の情報関連ではよく言われている「手放す、コントロールしようとしない」・・・
確かに全てをコントロールしようとするのはエゴですが、自分がやりたいことを他人の意思の思いのままにさせることとは違います。
決して「自分の意思を持たない」というわけではないのです。
今までたくさん鑑定してきた結果から判断しても、「ブレる」人の成就は遅い・・・これは明らかです。
第一「ブレる」時点で、「世界の根本の創造者は自分である」という事実と矛盾しているのです。
なんでも手放せば叶うわけではない・・・
でもあきらめなければ、絶対になんらかの解決策は訪れる・・・
あなたは自分の現実創造の最前線にいる・・・
もう一度それを思い出してください。
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