本当は誰もがエンパス
- 2020.03.18
- 心の処方箋
エンパス〜非常に高い共感能力を持ち、一を聞いて十を知れる、空気を読める、人の嘘を見抜けるなど、共感力の高い人・・・最近かなり取り沙汰されている表現ですが、本当は誰もが「エンパス」なのです。
どうしてサイコパスの夢は叶わないの?
突然ですが、エンパスの逆の表現が「サイコパス」なんですよね。
サイコパスとは一般人と比べてひどく偏った考え方や行動を取り、他の人とのコミュニケーションに支障をきたす性格を持った人・・・そんな精神病質者のことを示す表現ですが・・・
この人たちに共通の特徴は、「何かを極端なまでに信じ込んでいる」と言うことですよね。
ここで、普通に考えているとひとつの疑問点が思い浮かびます。
「信じ込んでいるならば、どうしてこの人たちが信じていることが叶わないの?」と言うことなんです。
基本的に思考が実現するのがこの世界の鉄則です。
でも、この人たちの思考はほとんどの場合、実現しているようには見えません。
本当のことを言えば、それでも完璧に実現しているのですが、でも、少なくともこの人たちが表面的に信じ込んでいることは実現していないのです。
ここでキーになるのが「境界線」です。
彼らは基本的に他人と共感することができません。
つまり、「自分」という人間と「その他の人」という境目が非常に強いのです。
この世界はあなたの思考の反映です。これは絶対です。
自分でこの世界を設定していながら、あなたはその中でわざわざ「自分は一人の人間である」という設定をしている。
本来は自分自身であるこの世界の中で、あなたが自分のことをわざわざ「一人の人間である」と設定した理由は、一旦は自分を小さな存在として、その状態でいろんなことを経験する・・・
そして最終的にはまた自分自身に帰るためです。
最初からこの世界があなた自身であるとわかっていたら・・・
自分が考えれば何でも実現すると考えていたら・・・
この世界は「出来レース」・・・そこに新鮮さは何もありません。
そして、もちろん「学び」もないのです。
自分にとって未知のことを知るのが「学び」です。
でも、最初から何でもわかっている「出来レース」の中では、そんなことは不可能です。
そこで全てをリセットして、「0(ゼロ)」の設定で、この世界に生まれてきた・・・
あなたがこの世界である以上、「死」などは本当はあり得ません。
でも、リミットも何もない、ストレスフリーな状態ではそもそも「学ぶ」必要性もない。
そこであえて「寿命」というリミットを設けて、人生を逆算式にした・・・
「死」という概念が出来上がると、自分が「死」というゴールを迎えるまでに今、どの位置にいるのかという尺度が必要です。
そのために時間が出来上がったのです。
立体的な観念だけであれば「三次元」ですが、その立体が生まれ、変化し、そして朽ちていく・・・これを表すために「時間」という概念ができたのです。
でも・・・これはいわゆる「設定」に過ぎません。ドラマの「設定」と同じです。
つまり、わざわざ作り上げたフィクションなのです。
フィクションがいつまでも「事実」であることなどあり得ません。
いずれ、自分の本来の姿に戻っていきます。
本来の姿とは・・・
それは「自分こそが自分の世界の創造主」であると認め、すすんでその先頭に立つということです。
究極的には、世界はあなたから始まります。
他の何かがあなたに降りかかるのではなく、あなたから始まるのです。
本来の流れに逆行するサイコパス
ところが、サイコパスは「信じ込んでいる」とは言っても、完全にこの流れに逆行しています。
サイコパスには他の人が理解できない・・・
つまり「自分は他の人とは絶対的に違う」という非常に強い境界線を敷いてしまっていることになります。
本来、自分は「この世界」そのものです。
でも、「自分は他の人とは絶対に違う」と宣言することによって、自分の肉体の外に強烈なバリアーを張ってしまう。
そうすると、どうなるのでしょうか・・・?
「自分と他の人間とは、自分の体の外の世界とは完全に無関係だ」という宣言をして、本当に小さい、自分の体の世界の中で、自分の信じたいことを「思い込もう」としている・・・
思い込もうとしているけれど、自分の体の外側の世界は自分とは「別世界」であり、そこに自分の影響力は及ばない・・・
世界が自分とは完全に無関係なのであれば・・・その人にとっては世界はデタラメに動きます。
あえて境界線を敷くことによって、自分を無力にしておきながら、その中で無理やり「思い込もうとしている」だけなのです。
考えたら・・・一歩踏み出す
スピリチュアルに興味を持つと、ついつい陥りがちになるのが、「考える泥沼」です。
思考は密接に「これから進む方向」と結びついているので、いちいち「ああでもない、こうでもない」と考えを変えてしまうと、その度に進む方向がコロコロと変わり、結局一歩も進めないことになります。
なのに、考え過ぎてしまう人が本当に多いんです。
自分の状況、未来、引き寄せの法則が未来にどのように自分に働くのか・・・その結末まで考えてしまう・・・
考えたら一方踏み出す。それをしない限り、世界は動きません。
考えたら躊躇せずに動き出す・・・それが何を意味するのか・・・
それは一旦方向を決めたら、本来の自分である「世界」が自分の意図に絶対に応えてくれる・・・と信頼していることになるのです。
最初は自分がやりたいこと、好きなことで小さいことから始めてみてください。
怖がらなければ世界は応えてくれる・・・
世界を真っ向から信頼していないサイコパスとは違います。
本当は誰もがエンパスです。
みんな繋がっている・・・
でも、「そんなはずはない」と思い込んでいる。
この思い込みは非常に強いものです。
まだ、世界が怖い状態では、無理やり飛び込んでも痛い目を見るだけかもしれません。
なぜなら、その人にとっては世界は「怖い場所」だからです。
だから小さいことから、しかも自分が好きなことから始めてみるのです。
少しずつ自分が好きなことをすることによって、自分にとって世界は怖いところではないという考えに慣らしていく・・・
世界は徐々に味方をしてくれます。
もし、そんな気持ちさえ起きなければ、いい思い出がある場所に行ってみてください。
その時、あなたが少しでも心地よい気持ちになるのであれば・・・
その時、あなたの周りの世界の境界線は少しずつ外れています。
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