ソードのエース:意思の力 〜思考は一発で決める〜

ソードのエース:意思の力 〜思考は一発で決める〜

決めるなら一発で!

 

恋愛にも意思は必要

ソードのエース・・・

78枚あるタロットカードの中では「小アルカナ」という部類に属するカードです。

その中でも「エース」は1番目・・・

その「エース」の中でも、恋愛で現れて欲しいのはどちらかと言えば「カップのエース」なのかもしれません。

ほとばしる水は愛情の象徴・・・このカードが現れると、その時点でその人の中に愛が芽生えたということです。

そして、その愛の芽生えがエネルギーに変わる「ワンドのエース」・・・

「火」の力にも象徴される「ワンド」は物事を成し遂げるエネルギーを表し、いわゆる「やる気」につながるカードです。

そしてその「やる気」が「確信」に変わる「ペンタクルのエース」・・・

「ペンタクル」は「コイン」・・・いわゆる目に見える「財(ざい)」なんですよね。

実際に目に見える状態になって「自信」「確信」に変わる・・・しっかりと愛が根付いた証拠です。

そして、今回のテーマとなっているソードのエース・・・

「ソード:剣」は「思考」を表し、どちらかと言えば恋愛にあまり関係がないように思えます。

でも、実はこのソードのエースは非常に重要なんです。

この世界を作り上げているものは、「素粒子(そりゅうし)」と呼ばれる非常に小さな粒子です。

この粒子が人間の思考と連動しており、究極的には人間の意思がこの素粒子を操り、寄せ集めていろいろなものを作り上げています。

究極的には・・・と申し上げたのは、私たち一人一人がその世界の創造者であり、一人一人が前世、今世、来世を通して自分の人生を作り、その中で身につけた観念を使って自分の世界を組み上げています。

なので、原点は「自分の意思」から始まっているこの世界も、いろんなものが絡まり合っているように思えて、「自分の意思を変えるだけでオッケーね」となかなか簡単にはいかないからです。

でもやはり、この世界があなたの内面を反映したバーチャルワールドであることには変わりがありません。

その世界を創造している思考は非常に大切なのです。

 

あなたは基本的に「自分がやりたいことをやるために」生まれてきている

なぜこのような世界を作ったのか・・・それはあなたが「経験したい」からです。

自分が経験したいことを経験したいから・・・それだけです。

そう、「自分が経験したいことを」なんです。

あなたが何もせずにぼーっと幸せの空間の中を漂っていたいのであれば、そもそもこんな空間は必要ありません。

それが元々のあなたです。

そう、「自分が経験したいことを」なんです。

それ以外に必要ありません。

なのに、なぜ「カルマ」など存在するのか・・・

それは本来は「同じあなた」である他の人を苦しめた罪悪感です。

あなたが他の人を苦しめた時・・・その人の苦しんだ気持ちは最終的にはあなたに戻ってきます。

それは「その人」も「あなた」だからです。

または自分の気持ちに嘘をついた時・・・

本来ならばあなたが「自分が経験したいこと」を経験したいこの世界なのに、その世界の中でよりによって自分を蔑ろ(ないがしろ)にしてしまった・・・

本来であれば自分で招いた嘘にあなたは苦しみ、その苦しみがあなたの中に残り、それが次も同じことを再生する・・・

なんであれ、自分を含む「人」を不当な形で蔑ろ(ないがしろ)にしてはいけないんです。

でも、本来そのようなことがなければ、あなたが自由にやりたいことをやれるこの世界です。

確かに今のあなたの状況はいろんなことが絡まりあい、そのようには見えないかもしれない。

それでもこれからのあなたの世界を、これからも続々と作り出していくのはあなたなんです。

「やる!」と決めたら一発で決める!!これは恋愛でも同様です。

思考は最初のスタートだけでいいのです。

 

思考は積み重ねすぎると不利になる・・・〜考え過ぎは絶対にダメ!〜

「考えすぎるのは良くない」とよく言われますが・・・それはタロットも教えてくれています。

思考を表すソードのカードは、そのナンバーが進むにつれてあまり良い意味ではなくなるんですね。

策略を練り、汚い手段も辞さない執念のソードの5・・・

とりあえず逃げて様子を見るソードの6・・・

逃げるばかりか卑怯な手段に走るソードの7・・・

他人の思考・・・または自分の思考に取り囲まれがんじがらめの八方塞がりになるソードの8・・・

カードを良く見ると、この囚われた人物の前方はガラ空きです。しかも周りに誰もいない・・・

逃げようと思えば逃げられるのに、「逃げられない」という自分の思考の囚われになっている・・・

他人を蔑ろ(ないがしろ)にしてはダメですが、かといって、他人のために自分を犠牲にする必要はありません。

考え過ぎた挙句、お先真っ暗のように感じてしまうソードの9・・・

でも、良く見るとこの人物は能天気な花柄のブランケットを自分にかけています。

要するに「不幸に酔っている」わけですね。

そして「殉死」を表すソードの10・・・

考え過ぎて考え過ぎて・・・挙げ句の果ての惨死・・・

最初からこうなることはわかっていたんです。

思考は一発です。その一撃で決める。

「こうする」と決めたら絶対に変えない。

もちろん生きていれば目の前の状況に振り回されることもある・・・

「本当に大丈夫なのか」と思えてしまう時もある・・・

それでも最初の一撃の設定は絶対に変えない!

思考は困難に打ち勝つ力、剣です。

思考を使うなら打ち勝つ方向へと使うのです。

その刃を自分に向けてしまうから「自虐的」になってしまう・・・

どんどん自分を追い詰めてしまう・・・

あなたは現実創造の最前線にいる・・・それを忘れないで。

「思考」という力を自分を追い詰め、動けなくすることに使うのではなく・・・

自分が本来したいことを実現するために役立ててください。

刃を自分に向けないで・・・目標実現に向けて立ち向かう力が「思考」です。

逆にあなたが動けない時・・・そんな時はスタートの時のあなたの思考に戻るんです。

そう、それがソードのエース・・・「原点に戻る」ですね。

あなたは「何かをしたい」と決めた・・・

でも、進んでいくうちに景色が変わり、それを見続けているうちに「私にはダメなんじゃないか・・・」とか「これでいいのか・・・」と思うようになった・・・

でも、それは景色が変わっているだけで、あなたが進んでいる方向性はまだ生きている・・・

「ソードのエース」は生きているんです。

ダメなように思えたら原点に戻る・・・

その時、「ソードのエース」はまた強力な力を発揮します。

なぜなら世界のスタートはあなただからです。