思考に責任を持つ
- 2020.03.08
- 心の処方箋
今のあなたの思考はどっちの方向へと向かっていますか?
タロットが時々狂ってしまう・・・?
「思考は現実化する・・・」
これはスピリチュアルな話題となると、もう「決まり文句」ですよね。
その通り、思考は確かに現実化するのですが、日常生活ではなかなか実感しにくいのも事実です。
「思考が現実化する」とは言われるものの、考えてすぐ目の前に現れるわけではない・・・
でも、まるで「皮肉である」かのように忘れた頃に現れる・・・
その頃にはもう、自分が以前に考えたことなんて忘れているから、「あれだけ私は努力したのに・・・!」となってしまう。
でも、それが実感できるのがタロットなんです。
タロット鑑定をさせていただくと、「ご相談者様が自分の世界を設定している」ということが本当に、如実にわかります。
そして、一人一人、タロットに世界が現れるその「様子」が違うのです。
タロット鑑定をしていると、時々明らかに「ん・・・?」と思う瞬間があります。
タロットは優れた「霊的な道具」ですが、その道具がなぜか明らかにおかしいシチュエーションを結果として叩き出してくる時がある・・・
例えば、これまで鑑定してきた経験から判断すると、お二人の関係性はすごくうまくいっているはずなのに、なぜかタロットには微妙な結果が現れたりする・・・
タロットが明らかにおかしい結果を出してくることがあるんですね。
タロットはシンクロニシティーという力を使っています。
この世界にはどこでも満遍なく「引き寄せの法則」という力が働いています。
この「引き寄せの法則」とは「自分が思考で思い描いたことを呼び寄せる力がある」というのがその基本概念なのですが、これがなんでも引き寄せるわけではないですよね。
「自分が思い描いたものと同じもの、または共通点があるもの、似たものを引き寄せる」ということなんです。
この世界は基本的に「類友」の法則なんです。似たもの、共通点を持つもの同士が群がる法則がある。
語弊がありますが、それを思考で「操る」のが引き寄せの法則の醍醐味なんです。
ただ・・・人間は自分の思考をコントロールしようとしても、どうしても目の前のリアルな三次元の世界に振り回されてしまう・・・
そしてさらに、「コントロールしようとする」ということは「コントロールする必要がある」という認識があるということであり、それだけ「コントロールすることが難しいものである」という認定を無意識のうちに思考に与えてしまっているんですよね。
なので、必要以上に努力をするのは大抵うまくいかない・・・ということなんです。
無意識に簡単にできるものはコントロールする必要がありませんから・・・
「コントロールしないといけない」という認識によって、ハードルを上げてしまっているのです。
そして、この法則を応用しているのがタロットです。
ご相談者様が鑑定師のところへとやってくる・・・その人は自分の現状を見たいと思っている・・・
そこでタロットはその人が設定している世界と共通点がある絵柄を選び出し、その人の前に出す・・・
類友の法則を使って出してきているだけなんです。
見た目はタロットをシャッフルして、その中から無作為にカードを選び出しているように思えるかもしれません。
でも、実はこの「シャッフル」はあんまり関係ないんですよね。
もちろん、全くシャッフルしないよりはした方がいいのですが、しまくったからといってそれがいいわけではありません。
ここに「偶然の一致:シンクロニシティー」が関わってくるのです。
我々は目の前にある三次元の世界を「絶対的なものである」と思い込んでいます。
もちろん、理屈では「この世界のすべてのものは素粒子からできており、この世界は諸行無常、幻である」と古代の偉人が言っていることを学習することはできるのですが、それを本当に自分のものとして「悟っているかどうか」は別です。
この世界で生活していたら、どうしても「この世界は自分の思考などとは全く関係なく、絶対のものとして存在しており、カードのようなものに自分の世界が出てくるわけがない」という偏見を避けることはできません。
どこかにカラクリがあるのではないか、どこかに自分の気がつかないところで「ただ、偶然そうなっただけ」というオチがあるのではないか・・・
そうなると、果たして本当なのか確かめたくなる・・・
そして、そうした思考は確実に我々の環境に影響します。
ここがなかなか「悟れない」ポイントなんです。
我々は「この世の中はこういうものである」と理解しようとすれば、どうしても「確かめる」という行為をしたくなります。
そして、「確かめる」という行為の裏返しは、実は「信じていない」ということなんですよね。
目の前にノートがある、ペンがある、コンピューターがある、コーヒーがある・・・
これは厳然とした事実であり、そこをまさか「疑おう」なんて思いません。
当然のように「信じ込んでしまっているもの」は「確かめる」必要がない・・・
これがポイントなんですよね。思考って本当に精妙なんです。
でも、ついつい確かめたくなる・・・
確かめるのは疑っているから・・・
その疑いは思念となって世界に反映される・・・
思考は本当に精妙なものですから、「確かめようとする」「確実にする」という行為はその裏側に必ず「実はそうではないはずだ」という思いがあるということであり、それは確実にこの世界に反映されます。
そして・・・その疑いがカードに出てくるわけです。
鑑定の時にカードをシャッフルする行為は、そのような「論理的な考え方」の影響をカードから取り去る作業です。
「そんな・・・カードに世界が反映されるなんてわけがない・・・」「なんか仕組んだんじゃないの?」
そのような思いを取り去るためにぐちゃぐちゃにしちゃう・・・ということなんです。
シャッフルでカードをぐちゃぐちゃにする・・・それをどの程度やるかなんてことは正直問題ではないんです。
どんなやり方でもいいのです。
人間は自分の意識の中にあることを、その場で、その時に投影しています。
だから、シャッフルしようがしまいが投影する。
でも、一応混ぜておかないと「前の人の結果が残ってんじゃない?」だとか「何か仕組んだものがあるんじゃない?」とそのカードの結果を分析してしまう。
分析するとそれが投影されるので、そうならないように先入観をカードから取っている・・・それだけなんです。
鑑定に影響する意識
それでは・・・シャッフルした後で、ご相談者様が考えていることはどれくらいカードに投影されているのでしょうか?
基本的には、ご相談者様がその時に考えていることがそのままカードに転写されることはあまりありません。
ご相談者様が普段考えていることは、表面上の意識である「顕在意識」で考えていることです。
この顕在意識は意識全体の3%しかなく、カードに投影されるのはほとんどの場合、残り97%の「潜在意識」です。
潜在意識では相談者様の世界のすべてのもの、人を設定しています。
それが1つの「世界観」としてタロット に現れるわけです。
なぜ、表面上の意識で考えていることがカードには現れにくいのか・・・
それは表面上の意識3%に対して潜在意識が97%であるという、単純な「比率」の問題もあると思うのですが、一番要因として大きいのは「表面上の意識ではなかなかカードにそのような結果が出ると信じ切ることができない」ということだと思います。
表面上の意識は、「自分は一人の人間である」と設定している意識です。
でも、本来我々の意識は全体を通して行き渡っており、広がっています。
でも、その状態の中で表面上の意識は「私は一人の人間である」と設定している。
自分には体がある、感覚がある、周りに世界がある、これまで積み重ねてきた経験がある・・・
どれだけスピリチュアルなことを勉強して、認識を深めていっても、表面上の意識のスタンスはいつまで経っても「自分は一人の人間である」なのです。
これは当然です。日常生活を送っていたら、どうしても「一人の人間である」というスタンスを崩すことはできません。
このスタンスを崩すといずれ社会生活ができなくなるように思える・・・本当は崩してしまったところでできないわけではないのですが、でもどうしてもそう思ってしまう。
それだけ表面上の意識が抱いている「自分は一人の人間である」という観念は頑強なわけです。
そして、そんな一人の人間であると思い込んでいる表面上の意識は・・・
当然のことながら、「自分の世界がカードに現れる」などとは、完全な意味で信じ込んでいません。悟っていません。
だから、自分が思っていたこととは違ったことがタロットに出るわけです。
それは表面上の意識が考えていることではなく、その人の世界を設定している「潜在意識」がタロットに出たからです。
でも・・・実は、表面上の意識が考えていることがタロットに出ることがあるのです。
タロットの結果が否定的に出ても、それほど焦る必要はない
人間は肯定的な事柄と否定的な事柄・・・そのどちらを信じやすいでしょう?
実は、否定的な事柄なんですね。
どれだけ楽観的になることが大切だと思っていても、ムシの良いことをいつも考えることができるわけではない。
「世の中、やっぱりそんなにうまくいかないよね〜」
どうしても考えてしまうのは否定的なことなんです。
我々は目の前の世界が自分の思考とは無関係に動いていると信じ込んでいます。
いや、もちろん、スピリチュアルの書籍などを見ればそうではないことは学習できますが、それでも本当の意味で「そうではない」と悟ることはできない・・・
自分にとって都合が良い未来が来て欲しければ、自分にとって都合がいいことばかりを考えていればいいはずなのに、それができない・・・
ついつい、否定的なことが「現実的である」と考えてしまうんです。
否定的な事柄を信じやすいので、否定的な事柄の方が現実的だと思う・・・
将来的に「肯定的」と「否定的」の2つの結果があれば、ついつい否定的な結果の方が現実味があるように思えてくる。
これが人間の考え方のメカニズムなんですよね。
そして、「現実味」という重力を増した否定的な事柄は、その力をどんどん強めていきます・・・
力が強まるとどんな形であれ、「現象化」しやすくなる・・・・
そうすると、目の前のタロットにその否定的な事柄がバンッ!と現れることがある・・・
たった3%の意識である表面上の意識でも、不安のあまり否定的な事柄を強く考えると、それがタロットに現れることがあるのです。
このメカニズムを考えると当然のことかもしれませんが、肯定的な思い込みがタロットに出てしまうことはごく稀です。
人間は否定的に考えることを「現実的だ」と思い込んでいる節があるので、肯定的な思い込みができる人はそれほどたくさんはいないのです。
なので、タロットに肯定的な結果が出たからといって、「でも、あれは私の思い込みなだけかも・・・実際はそんなに都合よく物事が進んでいるわけではないんじゃないか・・・」とか考える必要はあまりありません。
だからタロットで悪い結果が出たからといって、それを100%真に受けて心配する必要はないのですが・・・
でも、その悪い結果もあなたの心配や不安が現象化したものです。
これが最初のステップであっただけで、そのままそのような不安を抱き続けると、いずれもっと大きくて確実な「事実」としてあなたの目の前に現れるでしょう。
タロットに出た悪い結果は、「警告である」とも考えられますから、できるだけそのような考え方をしないことでそのような不安の現象化を避けることもできます。
自分が望む未来を創り出すために、自分の思考に責任を持つ・・・
そのナビゲーション・システムがタロットなのです。
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