My favorite movie 〜レナードの朝〜 本当に目覚めて・・・
生きているけれど・・・眠っている状態・・・
みんな起きているのに寝ているのかも・・・
また・・・好きな映画ですが・・・
1990年の映画、名優ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズの「レナードの朝」です。
1969年、セイヤー(ロビン・ウィリアムズ)はアメリカのブロンクスの精神病院に赴任してきました。
そして、全身が硬直して無反応となった患者の治療に取り組み始めます。
最初は意識が全くないように見えた患者たちでしたが・・・
でも、その患者たちが「単なる反射神経」では片付けられない反応をすることに、セイヤーは気がつきます。
セイヤーは様々な実験を繰り返し、患者の反応を活発化させます。
そして、最終的にパーキンソン病の薬剤を投与し、硬直して意識がないように思えた患者たちはみんな本来の姿を取り戻しました。
その最初の一人がこの映画の主人公であるレナード・ロウ(ロバート・デ・ニーロ)だったのです。
彼らは意識が死んでしまったわけではなく、強度の痙攣が身体を硬直した状態にしていただけでした。
30年ぶりの自由を手に入れて、恋もしたレナード・・・
自分の人生全てが素晴らしい瞬間の連続であるように思え、「生きている」ことの意味を噛みしめます。
しかし・・・事態は急展開を迎えるのです・・・
映画終盤の有名なダンスのシーン・・・
このシーンは涙なしでは観れないですよね。
30年ぶりに目覚めた世界で、好きになった女性・・・
でも、自分の未来がわかっているからあきらめた・・・
その女性とダンスを踊る・・・
これ以上ない今生の幸せ・・・薬でもおさまらなかったレナードの痙攣が一瞬止まります・・・
30年の空白の後の・・・初恋の女性の目に涙・・・
悲恋の映画ではありますが・・・レナードの真剣な恋愛と「本当に生きる」姿勢がセイヤーにも勇気を与えました。
悲しいけれど、希望も抱かせてくれるノン・フィクション映画です。
僕たちは生きています・・・生きているけれど・・・
本来であれば、自分の内面の反映であるこの世界の中でなぜか、「願いが叶わない」と言う夢遊病に冒されているようにも思えます。
もう起きましょう。生きているんだから・・・
いつまでも「勘違い」の虜になってないで・・・
「生きている」ことの実感を噛み締めてください・・・
More from my site
-
前の記事
軽やかさな世界への旅立ち 〜他人をエゴに任せて動かしても報われることはない〜 2021.09.30
-
次の記事
攻撃から防御する力強さを・・・〜その根本的な原因は幼少期の親との関係〜 2021.10.02