タロットカード:大アルカナ:0:愚者

タロットカード:大アルカナ:0:愚者

全てのスタート

 

タロットであれ、人生であれ全て、愚者が基本

有頂天な愚者・・・タロットでは数字の「0(ゼロ)」が付けられている「スタート」のカードです。

名前こそ「愚か者」という意味ですが、いろんな意味で執着やこだわりが取れて、一番良い状態を表すカードなんですね。

僕はヒーリングをした後、念のためヒーリングがどのように進み、どのような結果になったのか、カードでチェックするのですが・・・

このカードが出てきたら、本当にヒーリングが思い通りに、しかもしっかりと効いたのだということがわかり、安堵します。

なぜ人間がこんなにしんどいの・・・?

それはいろんな思いに囚われているからです。

目に見える現実をどのように捉えるのか・・・それは人によって違います。

大して動じない人もいれば、大きくショックを受ける人もいる。

現実が人によって変わるんじゃなく、人によって受け止め方が違うんですよね。

なぜ人によって受け止め方が違うのか・・・

人によって、内面に持っている観念が違うからです。

ある行動を「悪いことだ」と思っている人が、他の人がその行動をしているのを見たら、憤りを感じる・・・

でも、別の人はその行動を「それもありだと思う」と思っていれば、他の人がその行動をしていても、気にも止めない・・・

同じ現実でも人によって受け止め方が違うのは、その現実を見た時の人の判断の仕方が違うから・・・

つまりその判断の材料となっている、心の中に持っている観念が違うからなんです。

判断する・・・これは実は非常に重要なことなんです。

なぜなら、私たちの思考が未来を作るからです。

同じ現実を見ても「良い方向に」判断できるのか、「悪い方向に」判断してしまうのか・・・

それがこれからの未来を決めてしまうんです。

それを考えると、プラス思考はやっぱり理想的です。

どんな現実でも自分に取って有利な方向に受け止めることができていれば、いずれ人生はプラスの方向へと向かっていく・・・

私たちの理性、つまり論理的な思考は、すごく役立つように思えて実は自分を止めていることが多いんです。

私たちの意識は本当は全世界です。本当です。

でも、理性は「今自分が目の前に見えていること、聞くこと、感じていること」しか信じていない。

それは「自分はこの世界に生きているちっぽけな一人の人間です」という前提です。

自分が自分の人生で求めている事を本当に知りたければ、何も考えずに世界に身を委ねる事なんです。

考えたってわかんないんです! 

だって、「考える」っていう行動の前提が、「自分はこの世界に生きているちっぽけな一人の人間です」だからです。

「自分は全世界です」って考えられる人が何人いるでしょうか?

仮に頭でそのように考えようとしても無理です。

だって、人間は現実的に見える事、聞こえる事、感じる事しか信じられません。

それこそ表面上の意識、「顕在意識」で感じられるごくわずかな部分なのです。

本当の自分を知りたければ、まだわからない、知らない、見えない、感じられないところに手を伸ばす必要がある・・・

一歩踏み込む必要がある・・・

自分がわかっている世界なんて本当にわずか・・・それが顕在意識の世界です。

でも・・・あなたの本当の姿を理解しようと思えば、全世界を導入しないといけない。

潜在意識に踏み込まないといけない。

でも・・・その世界はあなたが考えてわかる世界ではないのです。

愚者のカードでは、若い男の子が崖から一歩踏み出そうとしています。

まあ、服装のセンスを見ても「イケてる、イケ過ぎてる・・・」と思うのか、「イカれてる・・・」と思うのかは個人のセンスですが・・・笑

無謀ですよね。横の忠実そうな白いワンちゃん(ソフトバンクのお父さん?)まで、必死で止めてます。

いや〜全く何にも考えていないんですよね。

ただ、愚者のこの姿勢こそが、本当の自分を知るためには必要なのです。

勇気を持って足を踏み出さないといけない。しかも能天気に。

鑑定しているときにこのカードが出てきたら、基本的に非常にいい状態だと言えます。

何も考えずに、自分の直感が赴くままに行動ができている・・・未来は開けています。

しかも素直な心・・・そこに邪心はありません。

いろんなしがらみから自由になるカードでもありますから、離婚してフリーになった、会社をやめて無職になった時にも出ますが、正位置で出るならば心はスッキリしており、そこにマイナスな感情はありません。

恋愛中にこのカードが出た場合、コンプレックスや駆け引きなしに自然体で楽しんでいる状態です。

または、特定の人に対してそれほどこだわりを持たず、自由に異性と接している状態もアリです。

お仕事面ではクリエイティブな職業が多く、枠にはまらないある程度自由な裁量が与えられているお仕事です。

人物であれば、物事に囚われない自由な性格であるのはもちろんのこと、あまり将来に明確な夢を持たない、その時その時で目標を決める柔軟性のある「現実主義」的な人物の時もあります。

要するに「こだわりがない」んですよね。

では・・・上下逆さまの逆位置となるとどうなるのか・・・

「頭ガチガチの現実主義」というわけではなく、どちらかというと本当の「バカモノ」・・・

考えない未熟者になってしまいます。

何も考えずに、行き当たりばったりで動いてしまうから「間違った道をいく」「気まぐれ」

よく考えず、ちゃんとした準備もせずに動いてしまうので、「準備不足」

こんな人間にチームワークなど望めませんので「協調性がない」「責任感がない」など・・・

これが恋愛となると、責任感がなく無計画な「二股、ナンパ師」

男ならば生活力がなく女性の世話になりっぱなしの「ヒモ」にもなります。

相手の男性の気持ちを知りたい時に、このカードが出てきたら「遊び」ですね。

お仕事ならば、準備不足なので「能力がない、見掛け倒し」・・・

または就職せずにその日暮らしの「プー太郎」が長く続いているパターンです。

要するに、逆位置は直感で動く人間の悪い部分が出てしまっている感じです。

正位置であれ、逆位置であれ、愚者に共通している重要なポイントは「未来はわからない」ということ。

未来は本来、今から「読む」ものではなく、今から作り出すものなんですね。

 

愚者の意味

愚者 一般的な意味 恋愛 仕事
正位置 直感に従っている、しがらみから解放された、新たな始まり、希望 自然体の恋、フリー、離婚して心機一転 クリエイティブな仕事、芸術家、芸能人、自由業、退職して心機一転、フリーター
逆位置 本当のバカ、間違った道を行く、気まぐれ、軽率、準備不足、協調性がない、責任感がない 性的にだらしない、二股、ヒモ、ナンパ師 能力不足、見掛け倒し、長期間続く無職、不安定な仕事、転職を繰り返す