自信をつけて〜ペンタクルの9〜 Oh, Pretty Woman!
- 2020.10.31
- 心の処方箋
Wild women do and they don’t regret it …
実力も運も味方につけて・・・
映画「プリティー・ウーマン」・・・もう30年前の映画になるんですね。
ジュリア・ロバーツが演じる主人公のビビアンが、ひょんなことからトップビジネスマンのエドワードと知り合い、自分の元々の境遇と変わっていく環境との間に葛藤を感じながら、瞬く間にシンデレラストーリを駆け上がる大ヒットした映画です。
実はこの映画に共通するような性質を持つカードが・・・
ペンタクルの9のカード・・・別名「玉の輿カード」なんですよね。
元々は庶民であった若い娘が、その地の城主に取り立ててもらい、自分の夢を手に入れる・・・
背後にわずかにお城が見え、その城主の富に囲まれているこの娘は、まだかぶっている帽子がお粗末・・・
でも、確かにこの娘はチャンスをものにしているのです。
チャンスをものにする・・・
当然そのチャンスは誰のところにもやってきますが、そのチャンスが無条件にやってくるわけではありません。
「チャンスがやってくる」と信じる強い意思です。
たとえそのチャンスが来ると意識的には思っていなかったとしても・・・
それでも自分の目標に対してブレない確信がある・・・
映画の中の演出を見ていても分かることですが、ジュリア・ロバーツが演じるビビアンと、同じ境遇にいるビビアンの友達キット・・・
二人は一見同じように見えても、実は意識が明らかに違うのです。
それが証拠に、変わったあとのビビアンは自分を意思を確固として持つようになり、新しい人生を歩もうと決心します。
今の状況にふてくされてしまいそうになる・・・
環境の中に飲み込まれ、夢はあるけどそれは遠い理想・・・
皮肉の一言も言ってやりたくなる・・・
でも、自分の中にあるものだけは、絶対に環境の言いなりにならない・・・
周りの人に手をつけさせない・・・
そこにチャンスは来るのです・・・
「玉の輿カード」と言われているペンタクルの9ですが、実は運と実力のカードなのです。
映画のラスト・・・驚くほどの速さでシンデレラ・ストーリーを駆け上がったかのように見えたビビアン・・・
でも・・・最後に「これは本当におとぎ話だった・・・」と思うようになり、煮え切らない態度のエドワードに「私は幼い頃から、白馬にまたがった王子様が助けにきてくれることを夢見ていた」と伝え、別れを告げます。
自分が見たのは儚い夢だった・・・
でも、これからは自分の人生を歩んで行こう・・・
一瞬消えかかった光は・・・
実はここで彼女がこれまで抱いてきたイメージの方が強かったのでしょう。
彼女の内面の抵抗を最後に取り去る過程だったのかもしれません。
最後のシーンは皆さんもご存知ですよね笑
幸運は誰にもやってくる・・・
でも、諦めたらそこで終わる・・・
しかし、ダメなように思えても、今までの積み重ねが突然花開くことがあります。
それがペンタクルの9なのです。
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