なぜタロットが当たらない?
- 2019.04.23
- タロットについて
トランプの原型となった78枚のタロットカード・・・一見偶然を利用しただけの手品に見えますが、正しく使えば現状を読み取る精度はおよそ8〜9割・・・いや本当はといえば百発百中の精度を誇ります。ただ・・・それは正しく使ってこそ・・・あなたの人生を導いてくれる素晴らしいツールでもあるタロット・・・その正しい使い方をお教えします。
意識を映し出すタロット
タロットは正しく使えば、本当は現状を百発百中で見せてくれます。
というもの、量子物理学でも証明されつつあるように、あなたの世界の全てを設定しているのはあなたであり、この世界の人の性格や振る舞い、そして物の性質などを全て決めているのはあなたなのです。
この原則については以下のリンク先のページをご覧ください。
タロットはあなたが設定しているこの世界をカードの映し出しているだけであり、本来その世界を100%正確に映し出しています。
あなたの世界にいる人、その人との関係性、状況は本当は全てあなたが設定しています。これに例外はありません。
あなたにそう思えないのは、あなたが「自分だ」と思っているあなたは、あなたの意識のたった3%の表面上の意識の「あなた」であり、その下には残り97%の潜在意識があるからです。
あなたにはこの潜在意識を感じることができません。本当は感じることができるのですが、あなたは表面上の意識の3%である「一人の人間である自分」を自分自身であると思っているため、勝手に自分で限界、境界線を作り、感じ取ることができないのです。
でも、たとえ感じ取ることができない潜在意識であれ、あなたの意識であることには変わりはありません。そして、この潜在意識であなたの周りの世界の人々、そしてモノなどが設定されているため、あなたにはまさか自分の意識が全てを設定しているとは思えないのです。
潜在意識にはあなたが生まれてから今までの思考が蓄積されています。そして、その思考が今度はさらにその潜在意識の下にある集合無意識へと伝えられます。
そして、その集合無意識では、我々はお互いと、そして周りのものと、そして全世界とつながっており、あなたの思考はこの集合無意識を通して全世界にシェアされます。
本当はここもあなたです。あなたは本当は全世界とつながっています。
あなたがいるこの世界はあなたにとって初めての世界ではありません。あなたは場所を超え、時間を超え、何度も転生してきています。
あなたがその時代で経験したことはやはり潜在意識へと蓄積し、そしてそれは集合無意識を通して全世界にシェアされます。
そして、あなたがその世界で深く関わった人、その人との関係性、その人との関係性で抱いた感情、思考などはやはり潜在意識に蓄積され、この中でもまだ自分が経験しきっていないと思っていること、消化しきれていない観念などがあれば、それは別の世界、時代へと転生しても持ち越されます。
なので、あなたの前世での経験や状況もタロットに映しこむことは可能なのです。なぜならあなたが前世から持ち越してきた観念や経験、設定が潜在意識にあるからです。
そして、その前世での経験は集合無意識を通して全世界にシェアされますから、それをタロット上に映し出すことも可能です。
もちろん現生の他の人の経験もタロット上に映し出すことは可能です。
あなたの周りの世界は全てあなたの思考が映し出しているのですから、当然あなたは目の前のタロットカードに自分が映し出している世界を映し出すことができます。
なので、本来は理論的にはタロットカードの精度は100%であるはずなのです。
ところが・・・本来であれば100%であるタロットの精度が100%にならない時があるのです。
タロットの精度が狂ってしまう可能性
理論上は100%の精度であるタロットですが、やはり実際のところ精度は高くてもなかなか100%にはなりません。
その可能性を挙げていきます。
1.カードの読み方が間違っている
タロットカードは象徴的にこの世界に現れる事象を扱う「形而上学」の理論を応用しています。
たとえば・・・
あなたの世界を作っているのはあなた・・・あなたの意識にあるものがみんなあなたの目の前に映し出されています。
そして、あなたはその目の前のものを見て、その見たものから印象を受けます。「あ・・・大きくて白い建物・・・」
じゃあ、それからどうなるでしょう・・・?
そう、あなたは「大きくて白い建物」と思いましたから、今度はそのようなものがまた目の前に映し出されます。だって、あなたの意識の中にあるものがまた映し出されるのですから・・・
でも、もしその場所から移動すれば、全く同一の大きくて白い建物に出会う可能性は少ないでしょう。あなた自身も移動すれば全く同じものに出くわすとは信じられないはずです。
あなたの世界はあなたが設定しています。あなたが信じないことは実現しません。だから、あなたは「全く同じものである白くて大きな建物」に出くわすとは信じていないから、その代わりによく似た白くて大きな建物にもう一度出くわすのです。
要するに、あなたが何かを見る・・・そうするとそのものの印象が意識の中に残るから、次はそのものと似たようなものをまた見ることになる・・・というわけです。
タロットカードに描かれている数々の絵・・・実はこの世界に色々と起こる現象を映し出すために念入りに考えられたものです。
たとえば死神のカードは、死そのものに関わるような経験がやってきたことを表すこともある・・・
あなたがつい最近、友人の死を見届けることになった・・・その死と似たような事象として死神のカードが過去の時点に現れることがある・・・
でも、色々と苦しんだ末、「死んだ気でやってやろう!」と一大決心し、仕事がうまくいっていなかった会社を辞めて転職した・・・
生まれ変わった気持ちで決断した転職が「死んで生まれ変わる」ことを表す「死神」として現れることもある・・・
このようにタロットカードの絵は、この世界にある様々な事象と共通点を見出し、見せるために念入りに考えられているのです。
もちろん、この世界に起こる事象は何千何万何億とあり、その一つ一つと共通点があればそれを映し出すのがタロットですから、念入りに設定されたタロットカードの意味でもカバーしきれないような映し出し方をすることもあります。
それでもやはり、カードの一枚一枚にはそのカード自体に設定された意味がある程度まで存在して、世の中で起こることの大部分はその意味でカバーできるのです。
なので、カードの全ての意味を覚える必要はないにしても、ある程度は基本に忠実に意味を覚えた方がカードの精度は上がります。
この世界には全人類、全ての人々が共通して持っている観念があります。
たとえば、夜空の星を見て不快に感じる人はほとんどいないでしょう・・・
星を見たら希望を感じ、月を見たら女性を感じる・・・
このようなものの象徴的な性質は、本当に一部の人を除いてはほとんど変わることはなく、全世界共通です。
色々な出来事を、そのような全世界に共通の象徴として表すのがタロットです。
たとえばタロットでは有名な”LOVERS”:「恋人たち」のカード・・・もちろん、「恋仲になる」という意味もありますが、たくさんの人の中から一人をパートナーとして「選択する」という意味もある・・・
そしてこのカードが上下ひっくり返ると、「恋人として考えられない」というよりも、「選択できない」状況、つまり決心がつかないだとか、状況としてまだ不確定であるなど、そのような意味になります。
なので、このカードがひっくり返って出てきたら、「恋愛対象として考えたいけれど、まだ決心がつかない」という意味であり、「恋愛対象にはなり得ない」という意味にはならないことが多いのです。
「迷うけれど決心がつかない」のか「迷う余地もなく、問題外」なのかではだいぶ異なります。このようなケースでは、やはり元々タロットに設定された意味をきっちりと覚えておいた方がカードリーディングの精度が上がります。
実は、タロットカードというのは生き物のような性質を持ち、持ち主が「このカードはこのような意味である」と設定すれば、そのような意味を持つカードとしてある程度までは機能します。
そして、タロットのカードの意味を網羅した書籍でも、書籍毎に微妙に違う意味が設定されていたりします。
このようにある程度決まっているタロットカードの意味であっても、「必ず1つ」と決まっているわけではなく、人によってカードの意味の設定はかなり違ってきます。むしろ全く同じ人なんていないでしょう。
だから、必要以上に「全てのカードの意味を全てパーフェクトに覚えてやる」なんて意気込む必要はないですが、覚えているカードの意味や読み方があまりにもオリジナルの設定からかけ離れてしまうと、リーディングの精度は極度に下がります。
カードにはそれぞれの元々の意味があり、それは「この現象であれば、このような絵として現れやすい」と考慮されたものです。
その意味からあまりにもかけ離れた意味を覚えてしまうと、そのカードが本来伝えてきているメッセージとかなり異なる読み方になってしまいます。
実際のところ、ある程度タロットカードを使い慣れているように見えている人でも、このカードの読み方、意味の覚え方がかなりいい加減な人も多く、実際に占いの館に行ってもびっくりした記憶があります。
教えてもらうにしても、教えてもらう人を選ばないと、とんでもない読み方を教わることもあり、教えてもらうならば人選びを慎重に・・・ですね。
いっそのこと、出版されている書籍を買って、それで覚えていった方がまだ安全でもあります。
実は占い師としてかなりキャリアを積んだ人でも、やはりその人なりの読み方、癖があります。
というよりも、タロットを使う人はその人その人独自の読み方が一人一人にあり、実際には読み方が全く同じである人なんてほとんどいない・・と考えてもいいでしょう。
あなたにはあなたの読み方があるのですが、それでもやはりタロットには基本となる意味があるので、下手に癖がある人の読み方を習ってしまうと、学べば学ぶほど読み方がぐちゃぐちゃになってしまいます。
タロットはあなたという人間に忠実に反応して、これからあなたの手足同然に自由に動き、あなたの質問に対して答えを見せてくれます。あなたの強力な武器になるはずです。
だからこそ・・・あなたの分身同然になってしまうタロットカードだからこそ・・・最初のスタートはしっかりと安全に始めるべきなのです。
もしリーディングをしていて、読み方が間違っていれば、なんとなく「感触的におかしいな」とご自身でもわかるはずです。
もし読み方が我流になっている・・・いい加減にリーディングをしてしまっている・・・どこかに心当たりがあるのであれば、一回カードの意味を1枚1枚少しずつでもいいので固めていきましょう。
カードの読み方は感覚的なところが確かにあるのですが、カードはいつも事実を100%的確に表しています。でも、どこかになぜかしっくりこないところがあれば、やはりそれはおかしいのです。
カードは揺らぎません。あなたが揺らいでいる可能性があるのです。
タロットのカードの意味を教えてくれる書籍として参考になるのは、私がお勧めできるものとしては以下の2冊です。
78枚のカードで占う一番丁寧なタロット
非常にわかりやすくて意味の数も豊富。鑑定中に参考にしてもいつも的を得ていることが多い良書です。初心者の方であればこの1冊で間に合うくらいです。
タロット大辞典
ちょっとお値段は張りますが、やはりこれもスタンダードであり、良書ですね。
時々「こんな意味でカードが現れることがあるのか?」と聞きたくなるような意味が載っていたりしますが、実際にそのような意味でカードが現れたこともあり、タロットが本当に奥の深いものであることを思い知らされます。
いい加減な人に教えてもらうならば、この2冊でカードの意味をある程度覚えて、それからはこの本を参考にしながら鑑定していった方がはるかに精度が高くて自分流の鑑定術が身につきます。
または実際に占い師として活躍している人の鑑定を見てみることです。占いの館などに行って、そこで鑑定してもらいながらそこに出てきているカードの解釈を眺める・・・それが本当に勉強になります。
私がよく参考に見せていただいたのが、神戸アゥルターム のバーバラ先生と杏樹先生。実際にお二人の鑑定を見てみると、バーバラ先生のカードについての知識の豊富さ、そして、解釈術の豊富さは脱帽ものです。杏樹先生はカードを直感的に見る感覚派。でも、カードの基本的な意味はきっちりと押さえておられ、やはりその精度には狂いはありません。
ネットでは色々と書かれてはいますが、実際にタロットを扱うものとしてはやはりお二人のリーディングの精度は素晴らしく、自分で鑑定する立場となってもやはりお二人に世話になることが多いですね。
占いの館にいるような先生でも意外といい加減な読み方をしている人は多く、確かにその先生自身のカード解釈もあるのですが、それでも「え・・・?」と思うようなカード解釈をされているときは、やはり少し外れる傾向が多いように思います。
最終的にはセンスがものをいうタロットであり、感覚が大切なことは否めませんが、それでもやはり1枚1枚のカードの意味をバカにはできません。
まずはそれぞれのカードの意味をつかむこと・・・そしてそれから実際にカードを並べてその流れから意味を読み取る・・・そこが本当に大切なのです。
2.自分が関わるテーマを占うときは注意
タロットカードのリーディングができるようになると、ついつい自分のいろんなことを占ってしまいたくなるもの・・・
しかも恋愛となるとやはり相手の気持ちが気になったりします。そして、その結果に一喜一憂してしまったり・・・
まあ、それはそれで仕方がないのですが、自分のことを占うときは注意が必要です。
他人のことを占うときはそれほど主観が入らないタロットも、自分のことを占うときはなぜか主観がすごく入ります。
なので、ある程度心得たタロット鑑定師であれば、占う前に相談者から情報をあまり聞いたりはしません。というのも、主観が入ってしまうからです。その人が言ったことを色々と聞いて、鑑定師も色々と考える・・・そしてその鑑定師がカードに触る・・・カードにはその鑑定師の主観が入ってしまいます。
私たちの思考の影響を一番受けている物体はなんでしょう・・・それは私たちの体です。
本当は私たちの意識が及ぶ範囲に距離は関係ありません。でも、私たちの意識はついつい身近なものに注がれます。私たちの意識、つまり思考のターゲットになっている度合いが一番高い物体は・・・そう我々の身体なのです。
私たちの身体はその時その時で我々の思考を完全に反映しています。私たちの思考を一番表しているのが私たちの身体なのです。
その体で触られたカードは・・・もちろん私たちの思考の影響を受けます。だから占い師はできるだけ主観を入れないようにするのです。というのも、自分が相談者の話を聞いて「ああ・・・〜だな」と判断してしまうと、それがカードに映ってしまうからです。
あなたがカードに触る時・・・あなたの思考は確実にカードに映っています。
でも、そこであなたは自分の表面上の意識で考えていることをできるだけ押し殺して、自分の周囲の状況や他の人のことを設定している潜在意識の情報をタロットに映し出さないといけません。
要するにカードに触るときは余計なことを考えないようにするのです。
でも・・・「余計なことを考えないでおこう」なんて思ってしまうと・・・そう「ああ、悪いこと考えないことにしなくっちゃ」と考え・・・そのとき、頭の中にあるのは「悪いこと」ですよね(笑)
こうなると、もうドツボにはまります。
なので、自分のことを占うときはできるだけ気持ちがフラットな時にしましょう。
自分のことを占うときは往々にして「不安だから確かめたい」です。
「確かめたい」気持ちの奥底には不安があります。そうするとタロットはその不安をカードに映し出します。
よく「不安であってもカードの出方は変わらない。読み方に主観が入ってしまい、間違えるだけ」と言われますが、私の印象ではカードの配置まで変わってしまうことが多いと思います。
期待と不安であれば、どうしても不安の方が「現実的」であると思え、説得力があるように感じるため、不安の方がカードに出やすいのです。
あなたの思考がこの世界を作ります。ということは・・・究極的にはカードの配列ですらもあなたの思考が作り出しているのです。
そうでなければ、カードとあなたは完全に分離している・・・無関係ということになってしまい、タロットなんて偶然をおもちゃにした単なる手品のようなものになってしまいます。
自分で占うときはできるだけ気分がフラットで冷静な時に・・・「確かめたい」と思う時でも気持ち的に不安がないかどうかを、自分の気持ちに素直になって確かめてください。
往々にしてタロット歴がまだ浅いときは自分で自分のことを占って、さらに落ち込んでしまうパターンが多く、ならば他の信頼できる鑑定師さんに占ってもらった方が精神的に楽でしょう。
占うときは前もって判断しない、そして「確かめよう」として占わない、それがポイントです。
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