「モノ」とも長く付き合って・・・
モノにも魂が宿る・・・
できれば長く持てるものが一番いい・・・
目の前の世界は、私たちの内面の反映・・・ってのは、いつも申し上げていることですよね。
ということは・・・
目の前にあるモノ、全ても私たちの内面の反映なんです。
モノを使うとき・・・そのものにある程度意識を注ぎながら使います。
何かを使うために手でそれを掴んだ時点で、「掴む」という意識を注いでいるということなのです。
僕はこの仕事を始めてから、なんであれ「自分に合うものを・・・」ということを第一に考えるようになりました。
なんでも使っていけば、自分色に染められます。そして、自分に合うようになります。
自分の可愛い友達になるんですね。
そうするためには長く使えるものがいい・・・というのは自明の理ですよね。
気に入って長く使うことができれば、それだけその「モノ」に思いを注ぐようになる・・・
しかもその「モノ」を「大切にしよう」という思いは優しいものです。
その「モノ」自体も優しくなるんです。
以前はあまりそう言ったことは考えずに・・・どちらかというと、少し放蕩ぎみだったのかも・・・笑
まあ、魂だのなんだのということは考えずに、唯物論主義者でした。
でも、最近は「モノ」の大切さ、ありがたさを少しはわかるようになったのかな・・・という気がします。
そのためには長く持つものであって欲しい・・・
数はたくさんいらないから、いいものを長く気に入って持ちたい・・・
以前の記事でご紹介しましたチャンピオンのパーカーもそうですね。
70年代のチャンピオンは本当にいいです。着心地という意味では現行品に劣るかもしれないけど、横着なアメリカ人が洗濯機で洗っても縮まないものを・・・と作ったので、とにかくしっかりしています。
こうやって40年以上前の服を現役で着ることができるってすごいことだと思いませんか?
細かいことは一切知りませんがwww、「リバースウィーブ 」という縫製は無茶苦茶よくできています。
この「コーストガード(沿岸警備隊)」のスウェットも1970年代のものなので、おそらく・・・これを着てアメリカ人の沿岸警備隊が船に乗ってたのかな・・・とか勝手に想像してしまいますwww
誇り高き”MADE IN U.S.A.” 買ってから1番のお気に入りスエットで、重宝しています。
これからどんどん暖かくなってきて・・・もう1ヶ月くらい経てば・・・ポロシャツの出番です。
最近は暑くなるのが早いですからね〜。
僕が好きなのはオーソドックスにラルフ・ローレンか、ラコステ。
オーソドックスなものはとにかくいつでも着れるからいいですよね。
特に僕は90年代までの「鹿の子」ではない、コットン の柔らかいラルフ・ローレンが好きなんです。
すっごく着心地が良くて柔らかいんです。
90年代に1着買って持ってたのですが、これが癖になって、最近でもヤフオクとかで競り落としたりします笑
90年代の”MADE IN U.S.A.”コットン ・ラルフは、まだフレンチ・ラコほどは高騰していないので、結構「お求めやすいお値段」です笑
古き良きアメカジにバブルの頃の豊かさとスマートさがちょっと加わったこの頃のラルフは狙い目です。
ラコステはやっぱりフレンチ・ラコ・・・”MADE IN FRANCE”に行っちゃいますね。
写真のは70年代・・・結構レア物で狙ったんですが・・・ちょっとピチピチ気味・・・www
もういい年なんだから、腹が出ないように気をつけなきゃ💦
ボタンが当時の純正・・・時代を感じますよね。
正統派フレンチを証明するタグ・・・
着心地という面ではラコステよりも、僕はラルフの方が好きなんですが、襟を立てやすいのはラコステなんですよね〜。
次はアメリカ製のIZODラコステも狙ってます。IZODラコステはアメリカのIZOD社がライセンスを取って90年代くらいまで作られていたものらしく、30年前だからもうヴィンテージですよね。
サイズ感もちょっとアメリカらしく、大らかだということで、気になってます。
もう季節は終わりましたが、寒い季節はずっとモンクレール のダウンで通してます。
これは10年以上前に買ったもの・・・今のモンクレール は品質の劣化がなんだかんだ言われているので、この間ちょっとお店で見てみたら、居酒屋の裏口に生ゴミ入れて出されているポリ袋みたいになっててびっくりしました💦
まあ・・・モンクレール の中でもモノによると思うのですが・・・
モンクレール のワッペンもちょっと使ってきた時代を感じさせる「ヴィンテージ感」を醸し出してきています笑
まあ、寒い時期はこのダウンオンリーなんで、仕方ないです。心強い相棒なので。
大抵剥がれてしまう洗濯方法の表記も、僕のはそのまま残ってます。
この洗濯表記も、今と昔ではジャケットの作りが違うので、もう意味が無くなってきているみたいですね。
あとは小物類・・・僕は字が下手なくせに万年筆を使うんです。
万年筆の王道・・・モンブラン。モンブランも今と昔では全く作りが違います。
この万年筆は1950年代のものですが、ボディーがセルロイド・・・。
プラスチック樹脂で作られた現行品とは違い、持ち味がしっとりしています。
正直なところ、モンブランのセルロイドは落っことしただけで割れてしまうほど、取り扱いが要注意なのですが・・・
それでもこのしっとり感と重みの魅力には勝てません・・・
書き味は硬めですが、それでも針金で書いているような現行品とは雲泥の差・・・なぜか字が上手くなったかのように感じます笑
万年筆のもう一つの巨頭・・・ペリカン・・・1960年代です。
現行品のペリカンは、現行品のモンブランと比べるとはるかに滑らかな書き心地ですが、それでもやっぱりこの年代の方がいいなあ・・・
ペン先が本当に柔らかいんです。筆圧を確かめながら書くことができます。
しかも機械が発達している今ならまだしも、機械がまだそれほど発達していなかったこの時代に、こんなに手がこんだボディーを作り出す・・・
機械が発達していない分、昔の方がはるかに人の手が入っているし、しかも手が込んでいるんです。
作り込んでいるんですよね・・・人が配慮して・・・
こちらは1940年代のペリカン。こちらはまた書き味が違うんです。ちょっと硬めだけど、滑らか・・・。
“DRP”という、ナチスドイツ時代の「ドイツ帝国特許」を表す表記も彫り込まれています💦
ただ・・・字を大切にする人が持っていたようで、柔らかい印象です。
こちらはプラチナ万年筆の、「プラチナ・プラチナ」・・・1970年代のものです。
ペン先はかなり硬め・・・僕は筆圧が強くないので、どちらかといえば柔らかいものが好みなのですが、なぜかこれは気に入って使っています。
確か書道家の武田双雲さんもこのペンを使っていたと思います。
万年筆を使うようになって、以前よりも字を書くときに気を使うようになった・・・敏感になったと思います。
それでも格段に字が上手くなったわけではないのですが、なぜか字を書くことが好きになり、丁寧に書くようになったんですね。
時計は・・・ロレックスです。
ロレックスというと、なぜかいまだにバブルの時の成金イメージを持っている人が多いようですが・・・
僕は一時期、腕時計が本当に好きになり、色々と試した結果として・・・
やっぱりロレックスが時計として一番良くできていると思います。
ロレックスって、本当に頑丈なんです。
この時計は1950年代のものですが、他のメーカーならば、この年代の時計が汗をかく夏でも使うことができるなんて考えられません。
60年以上前の時計がこんなにまともな形で、今も現行の時計と同じようなノリで使えるなんてロレックス以外ないと思います。
ロレックスは金属の頑丈さが半端ないんです。
昔から鉄をガンガン打ち込んで作っているので、腐食に強く、防水性も桁外れ。この辺りは当時から他のメーカーとは意識が違っていたと思います。
60年経った今でも現役の時計は多く、それだけ持っていた人の思いがこもっている時計も多くなります。
僕が持っているこの時計は、前の持ち主がおそらく香港かどこかの人で、時計自体に何か風水的なものをかけているようです。
なので、非常に力が強い時計で、僕はこの時計に何度か救われました。
僕と非常に相性が良く、今となっては僕以外にこの時計を使うことは難しいとも言われました。
僕自身がこの時計を非常に気に入っていますし、時計自身も僕を気に入ってくれているようです。
最後にバッグはハンティング・ワールド・・・
このバッグも10年選手・・・軽くて使いやすく、気に入っています。
今は絶版となっているようなので、これからもずっと大切に持っていくつもりです。
好きなモノに囲まれていると、心が和みます・・・
そして、どうせならば、その好きなモノと長く付き合える方がいいですよね。
まだまだモノの審査眼が身についたわけではありませんが、数は少なくてもいいモノを長く持ちたいと思います。
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